投資としてまず思い浮かぶのが株式投資だと思います。
そのほかにも投資信託や不動産投資、FXなどもあります。
投資先のひとつとして、FXとはどのようなものなのでしょうか?
仕組みは単純です。
この記事では、FXの特徴や株取引との違いについて説明します。
FXとその魅力とは
FXは、正式名称を「外国為替証拠金取引」と言い、異なる通貨を売買することで利益を産み出す投資法です。
たとえば日本で使われている円はもちろん、ドルやユーロ、ポンドなどの通貨そのものを売買します。
通貨の価値は日々変動するため、「貨幣価値の安いときに買い、高いときに売る(またはその逆)」のがFXの基本となります。
たとえば1ドルが100円の時に買い、120円の時に売ったとすれば利益は20円です。
FX最大の魅力は、何と言っても少ない資金で大きな利益を産み出すことが出来る点です。
何故かというと、FXでは自分で用意した資金以上のお金を使って取引を行うことが出来るためです。
これを「レバレッジ」と言い、1万円の資金に10倍のレバレッジを掛けた場合、10万円分の取引が可能になります。
そうなれば、当然得られる利益も大きくなります。
ただし、大きな利益を得られるという事は、同時に大きな損失を産み出すという事でもあります。
投資の世界に絶対はありませんから、レバレッジを掛けて取引を行うことはいつでもリスクと隣り合わせであることを覚えておきましょう。
FXのもう一つの魅力としては、「スワップポイント」が挙げられます。
これは金利のようなもので、各種通貨を所持しているだけで資産を増やすことのできる仕組みです。
通貨にはそれぞれの国が設定した金利が存在し、高金利の通貨を狙って購入すればそれだけ多くのスワップポイントを得ることができます。
さらにスワップポイントは売買を行わなくても毎日付与されるため、これを目的としたトレーダーも存在します。
株とFXの違いとは
次に、株とFXの違いについて説明しましょう。
両者の最も大きな違いは、ずばり投資対象です。
FXの投資先は為替、株では企業になります。
FXの為替取引は通称「マクロ経済」とも呼ばれ、文字通り世界へ向けて投資をしているといった意味合いがあります。
対する株取引は「ミクロ経済」、つまり身近なものに対して投資をしているということです。
また、FXと株では値動きの仕方も大きく違います。
たとえばドル円は1980年代、360円程度でしたが、現在では130円前後となっています。
よほどのことが無い限り、1日で数十パーセントも数字が動くという事はありません。
対する株は値動きが激しく、数年で10倍、100倍の株価といった企業も実際に存在します。
成長株を上手に見つけられれば莫大な利益を得ることが出来ますが、反面大きな損失を被る可能性もあるということです。
FXと株取引は、基本的な仕組みや考え方こそ似ているものの、全くの別物です。
それぞれのメリット、デメリットをしっかりと把握したうえで、自分に合った投資法を選びたいですね。
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